18歳の冬の出来事。
私と友人2人の3人で、友人の車で夜中のドライブをしていたときのこと。この頃は毎週末のように夜中のドライブをしていた。3人の共通の趣味はドライブではない。オーディオマニアだったこと。特にレコードやFM放送のエアーチェックをして、どれだけきれいな音で録音できるかだった。この日もそんな話を友人としながらのドライブ。
車を走らせながら最近の曲や歌手のことを話し合っていた。
道路は県道。周りは田んぼ。街灯は少ないから全体としては暗い夜道だった。
私は後部座席で横になっていた。時間は夜の8時頃だったかな?
途中、運転している友人と助手席にいる友人が、「前にバスが走っているなぁ」と言ったので、私も身体を起こして前を見た。
まっすぐな道で、確かに前方にバスが走っている。車の後部に広告も見える。車内の明かりも見える。ただ、バスが前を走っていたというだけの会話。
周りに何も無く、退屈だったのでバスがいただけでも会話になったのだろう。
だが、バスを視認して2分程度経った位に、前の友人2人が急に前方を走っていたバスが消えたと言い出した。私も起き上がって前を見た。確かにバスがいない。周りをみてもバスはいない。
私達3人はびっくりして、バスは何処行った?
と辺りをキョロキョロ探している矢先、突然、警笛を鳴らしている踏切が現れ突っ込むところだった。友人は慌てて急ブレーキを掛けて直前で停車できて電車にぶつかることはなかった。
間一髪の出来事だった。もう数秒でも気付くのが遅れ、ブレーキが遅れたら踏切に突入して、ちょうど通過する電車と衝突するところだった。
3人とも心臓バクバク。電車が通過するまでの間、急に現れた踏切と電車に驚いてしまい、少しの間声を出すことができなかった。
電車が通過しても、数分は動けないでいた。
このとき3人が思ったのは、あの前方を走っていたはずのバスは何処へ行ったんだ?
3人が見間違えると思えないし、周りは田んぼ、まっすぐな道、バスが止まったり、曲がればわかるはず。そして突然現れた踏切。
3人ともまったく踏切の存在には気付かなかった。踏切は街頭があり明るい。遠くからでもわかる十分な明かりで直線で道路で見通しも良い。でも、その時はまったく踏切に気づかなかった。というより、踏切なんてなかった。見えなかった。
バスが消えたのが踏切の上ってことだよなぁ・・・あれは、バスに誘われたんだろうか。
この日は、ドライブを中止してすぐに帰宅することにした。
コメント