光の中から現れる

1975年の夏の出来事。

確か夜の11時頃(かなり曖昧)だったと思う。新婚間もないときだった。妻は先に寝ており、後から私が寝床に入り寝ようと仰向けの状態で頭を枕に倒しかけたとき、急に頭の中で何かを言い始めている。同じ言葉を繰り返している。誰かを呼んでいるようだけど誰なのかわからない。そのときの感覚では10秒程度の出来事のように思えた。私は左斜め下、つまり妻が寝ている足下側の寝床と壁の間あたりから、大きく輝く光が現れた。眩しいほどではないが、かなり明るく丸い光だった。そう、よくテレビで神秘的なストーリーなんかで、光の中から何かが現れてくる場面に似ている。
私の視線はその光に注がれている。その光を見つめながら、頭の中では誰かをまだ呼び続けている。そうしているとその光の中から人影が現れた。それは5,6歳の子供くらいの大きさで、その人影の姿ははっきりとしない。その人影はゆっくりとこちらに向かってこようとしている。その瞬間、私はとても怖くなり、今度は頭の中は誰かを呼んでいるのでは無く、来るな!来るな!と叫んでいた。でも、その叫びは声にならない。頭の中で叫んでいるだけなのだ。横で寝ている妻は、この現象に気づいている様子も無く眠っている。これは私の夢なのか・・・。何が怖いのかわからないが、ただ怖くて来るなと思っているうちに、そこで記憶が無くなった。次に気づいたのは朝で、あれは夢だったんだろうかと思ったりするが、妻にその出来事を話した。でも何も気づかなかったと言っていた。そりゃそうだ、ぐっすり寝ている姿を私は見ていたのだから、何も気づいてるわけ無いよなぁ・・・

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